血液検査で、一般的に気になるのは、コレステロールや尿酸値などが挙げられますが、お酒好きにとっては肝機能を表す数値、とりわけ、γ-GTPが気になるものです。これさえ上がっていなければ、肝臓はちっとも根を上げていない、安心して飲める、ということになるからです。 しかし、基準値というのは検査機関によってまちまちで、最近では75程度までを基準値内としているものもあります。しかし、以前の基準で言えば、40を超えたらやや高めと見るべきです。もっとも二桁に収まっていれば、お酒を1週間もやめればすぐに下がるので、現段階では心配ではなく、黄信号だという程度に認識すべきものです。 できれば、肝臓のエコー検査も定期的に受けて、脂肪肝が進行していないかどうかをチェックするようにすると安心です。これが最も肝臓を直接的に手軽に見られる方法です。脂肪肝になっていなくて、γ-GTPも基準値以内なら、まず問題ないでしょう。 肝臓の治療というのはとかく、お酒をやめるという ことが中心となりますので、酒好きにとっては是非避けたいものです。飲み過ぎると断酒せねばならぬハメになると肝に銘じて、飲みたいからこそ、適量を心がけるというようにしていきたいものです。