カラープリンタが普及してからというもの、年賀状と言えば、旅行の写真や家族の写真を載せたデザインが一般的になってきました。そして多いのが、家族連名で子供の年まで書かれたもの。 また、出産適齢期にあるとそれこそ出産報告の嵐で、「家族が増えました」「家族が増えました」と、うんざりするほどそういったハガキが届くわけです。 これに頭を痛めているのが、子供がいない夫婦や、不妊治療中の夫婦です。彼らからしてみたら、人の出産などめでたくも何ともありません。むしろ、自分の恵まれなさ、不幸を実感するだけです。「どうして、他の家はこんなにポンポン子供が生まれるのに、私はダメなのだろうか」と嘆くことになります。全く正月から、縁起の悪い話です。 ですから、「家族が増えました」報告はもちろん、子供の写真を載せた年賀状も、子なし夫婦や不妊治療中の知人に出すのは、差し控えるべきです。年賀状のデザインは2つ用意し、1つは自分だけの写真として、差出人の連名も避けるようにします。 「確かにあの友達は不妊だけど、私の出産は喜んでくれるはず」などと 考えるのは都合の良い妄想に過ぎません。相手の気持ちを慮るなら、正月から友達を傷つける可能性があるようなことはせず、余計な報告など書かないにこしたことはありません。