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子宝に恵まれ賑やかな家庭を未来として想像していたのにも関わらず、なかなか子供ができないとなるとイライラするのは当然です。そして不妊治療に精を出し、いよいよ万策尽きたとき、人は離婚を考えるようになるでしょう。
かつての日本では、子供を産めない女性は、「うまずめ(石女)」と呼ばれ、離婚させられていました。現代では、不妊の原因は男性側にあることも分かっており、確率も半々とも言われるくらいです。しかし、自分の側の原因がないと知った場合、子供を持ちたいという夢は当然のものですから、離婚して別の人とやりなおしたいという意志そのものは、決して妨げることができないでしょう。
問題は、不妊を理由とした離婚が認められるかということです。これは、家庭裁判所においてはまず認められないと考えた方が良いでしょう。
しかし、裁判はこじれた場合の話です。
不倫などが原因の場合には離婚裁判になりやすいのが当然ですが、不妊が原因の離婚の場合、不妊の原因がある側は、とにかく相手に申し訳ないと思っていますし、離婚されても仕方がない、相手の将来を自分が縛ることはできない、と、こう考えているのが普通です。
ですから、割と普通に離婚をすることができ、周りには不妊が原因とは話しませんから、「価値観の違いで」「生活リズムが」などと適当にごまかすことになるでしょう。
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