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妊娠や出産というのは、慶事として祝われがちなことです。実際、お祝いの言葉や、お祝いの品をくれる人も多いでしょう。当然ながら、当事者としては、普通はめでたいことですし、結構なことです。
しかし、他人にとってはどうでしょうか。世の中には、不妊に苦しんでいる人も居ます。子どもが欲しくても妊娠できない人からすれば、人の妊娠や出産など素直に喜べないのは当然で、それどころか、自分の妊娠や出産が、そういった人たちの心を傷つけているかも知れないのです。
このように見方を変えると、妊娠や出産というのは残酷で、悪いことであるとも取れるのです。
また、お祝いやら何やらで周囲に時間的・金銭的な負担をかけることも事実です。結婚のように、通常は一人につき一生に一回と決まっているものならともかく、出産の回数は人によってまちまちで、不公平が生じやすいものとも言えます。そう考えると、他人に祝ってもらうのは悪い気がしてくるというものです。
生きていくというのは、辛いことでもあります。新たな生命を産み落とせば、
あらたな苦難を一つ産み落としたというとらえ方もできます。こうした心の闇を理解できるならば、妊娠や出産がいかに残酷なものかが分かってくるかも知れません。
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