「なるほど事典」は、毎日早朝7時前から新着記事をリリース。通勤・通学のおともに、ぜひブックマークを!
日本ほど画一的な価値観が国民を支配している国はないといいます。他国は、宗教が人々の考えを支配している反面、宗教以外の面では自由。一方で、日本人の場合は、画一的な価値観そのものが宗教の代わりなのだと指摘する人もいます。
そんな中で、勝ち組とされる条件は、年収一千万円以上、公務員・一流企業または医師・弁護士、男であればそれが自分自身であり、女であればそれを満たす人の妻となり専業主婦で悠々と暮らすといったところです。
一方で、プライベートに目を移すと、やはり賃貸住宅ではなく持ち家を持っており、それもマンションではなく一戸建て住宅。そして子供は二人以上いるのが勝ち組だという考え方が、大きいようです。これを満たさなければ、負け組になってしまいます。
しかし、誰でもいつかは持ち家に住める可能性はありますが、年齢的な事情から子供二人についてはあきらめざるを得ない面もあり、この条件は「決して勝ち組にのし上がれない、永遠の負け組」の存在を、暗示しているとも言えます。
勝ちとか負けとか、人生は勝負ではないのですから、
そんなことにこだわらず自分が幸せだと感じられればそれでもいいではないか、と考えるのはとても正しいことです。しかし、どうしても人と比較してしまう性格だと、幸せとは他人と比較することで得られ、勝ち組だ実感できないと、幸福感を得ることはできないようです。
は編集部のオススメ記事です。