黄砂やPM2.5の大量飛来が予測されていた2013年3月のある日、首都圏では、誰の目から見ても異常と思えるほどにかすんだ空が見えました。黄色がかったスモッグの様子は、テレビで見た中国の大気汚染の映像そのもの。数十メートル先はかすんでよく見えない上に、強風で目にはチリが入り、屋外での活動はおろか、歩くのも厳しいくらいの状態でした。 しかし、夜になって気象庁が発表したのは、驚くべき事に「煙霧」という現象であって黄砂ではないとのこと。煙霧なんていう言葉は普通は聞いたことがないですし、かつてこんなひどい状態を首都圏では経験していません。それを、この時期にたまたま「煙霧」なるものが発生したのだと言われても、仰天ですね。 当然、中国に遠慮して、黄砂やPM2.5だと明言せずに、事実を隠蔽してまで虚偽の発表と報道を行ったという疑いが出てきます。誰だってそう疑いたくもなりますね。「そこまで中国に気を遣うのか」「また隠蔽か」と、インターネットは一時、騒然となりました。twitterから、SNSのつぶやきから、2chなどの掲示板、ブログに至まで、あきれた口調や、時に憤りを隠さず、気象庁の発表に疑問を向けていました。 真実がどうなのかは分かりませんが、いつも強風だからといって 「煙霧」なんて起きていないのに、どうしてこの日に限ってそうなったのかについては、説明が必要ですね。