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原発事故で放出された放射性物質の中でも、とくに恐ろしいのがストロンチウムです。そのカルシウムに似た性質から骨に蓄積し、晩発性に白血病を引き起こすと言われています。事実、白血病は「原因不明の病気」とされていますが、近年、原子力発電所から微量に漏れ出ていた放射性物質による可能性が高いのです。
さて、東京や関東の水道水にも、今や当然、微量のストロンチウムが含まれています。これを除去するには、どうしたらよいのでしょうか?
当然ながら、家庭用の浄水器
では取り除けません。では、煮沸ではどうでしょうか。放射性物質は、微生物ではありませんから、熱によって殺すようなことはできません。ここが、放射能の厄介なところであると言えるでしょう。
では、蒸留はどうか? 家庭で最も試す価値があるのはこの蒸留でしょう。ストロンチウムと水の沸点の違いを活かし、すべて煮沸して「湯気」の状態にし、湯気を冷やして水に戻すのです。家庭で安全な水を得る究極的な方法と言えます。災害時も、泥水などを飲まず、蒸留してから飲むようにしたいですね。
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