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狡猾な東武 スカイツリー展望台・Webチケットの知恵

 
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 東京スカイツリーは、オープン当初は事前予約チケットのみで当日券がないことで話題になりましたが、現在は事前予約の「Webチケット」と「当日券」の2本立てとなっています。この戦略は、ありふれたように見えますが、したたかな東武鉄道の戦略が見えてきます。

 事前予約のチケットが存在していることは、一口に言うと、悪天候対策です。曇っていたり雨が降っていて、展望台に上っても景色が悪いような日には、好きこのんでスカイツリーに行く人は少ないでしょう。そうすると、展望台の入場料収入だけでなく、併設の商業施設ソラマチも客が少なくなり、飲食・物販にまで影響してしまいます。

 しかし、キャンセルできない事前購入チケットを売っておけば、悪天候でもしぶしぶやってきて、飲食店や物販店にお金を落としてくれるという寸法です。要するに、事前チケットを購入する客は、東武からすれば「悪天候時の保険」なのです。

 事前チケットのみにしてしまうと、Webでチケットが売り切れているのを知ったら、
チケットのない人はその日はスカイツリーに遊びに行かないでしょう。だから、「当日券」も販売して、「展望台いけるのでは?」という期待で目指してくる客を狙っているのです。実際、混雑で当日券など買えなかった客も、ソラマチの飲食・物販にお金を落としていくことでしょう。

 正直いって、スカイツリーに関連して東武は非常に商売上手になっています。東武鉄道がここまで商魂たくましいとは、意外に思った方も多いのではないでしょうか。

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