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スカイツリーのマイナス効果 商店街は地元客さえ奪われ

 
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 東京スカイツリーのオープンに際して、地元商店街は、「スカイツリー目当ての客がそのまま地元も回遊してくれてプラス」という見方と、「観光客はスカイツリーの外には出ない」という悲観的な見方がありました。

 しかし、普通に考えればスカイツリー目当ての客は、よほど中の飲食店が混んでいなければ、わざわざ地元商店街に出てきて飲食などしないでしょう。ましてや、ショッピングや観光など、スカイツリーを目当てに来た人々が、周辺にまで興味を持っているわけがありません。たまたまスカイツリーがそこにあった、それだけです。

 ところが実際には、それどころではない恐ろしいことが起こった模様です。それまで地元の商店街で買い物をしていた住民達までが、スカイツリー、ソラマチの生鮮食品店で買い物するようになってしまったというのです。

 考えてみればそれもそのはずで、大型スーパーやオシャレな飲食店がないから仕方なく地元商店街を利用していた地元住民からすれば、それこそスカイツリー開業を心待ちにしていたのでしょう。

 今回のことは大きな教訓で、今後、地元商店街たるものは、どんな目玉になりそうな観光施設でも建設は反対し、もし容認するなら一切の飲食店と売店以外の物販店を作らないよう一筆取るぐらいの気概でのぞむ必要があるのではないでしょうか。
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