ネットでも良く議論になっている、「日本一の繁華街はどこか」という話題について、考察してみます。２ちゃんねるの掲示板でも、「日本一の繁華街」を議論するスレッドは乱立していて、地域のプライドやエゴからか、激論が繰り広げられています。

　また、この問題には関西vs関東の対抗意識も大きく反映され、実際問題として、東京は街が分散しているのに比べて大阪の繁華街は広いということもあり、甲乙付けがたい面があります。それだけに、議論の対象となるわけですね。

　しかし、実はこの問題、結論は出ています。 要は、比べる指標が何かということでして、「売上規模」で言えば新宿、「広さ」で言えばミナミです。新宿は孤立した街で、その他のどのエリアとも、商業地区が連続していません。ミナミは、難波・道頓堀・心斎橋が一体となっていますから、広さで言えば勝るのは当然と言えます。

　ここで、この比較において不利なのは「銀座」という括りだということが浮き彫りになってきます。「銀座」という括りで見ると、銀座１丁目～８丁目もしくは銀座駅を最寄り駅とする範囲に限定されてしまいます。しかし、銀座は、数寄屋橋・日比谷・有楽町・新橋まで完全につながっており、一体となった街を形成しています。新橋については異論がありましょうが、それは高速道路を挟んでいることと、雰囲気がかなり異なることだけであり、実際問題として連続しているでしょう。

　これに、京橋・日本橋・丸の内地区も「つながっている」と見なせば、当然、広さでも売上規模でも、日本一は「広域の銀座周辺地区」つまり、東京都心部のダウンタウンになることは言うまでもありません。