「なるほど事典」は、毎日早朝7時前から新着記事をリリース。通勤・通学のおともに、ぜひブックマークを!
サツマイモは、未経験者でも簡単に掘れるため、「芋掘り」は今でも幼稚園・保育園や小学校の遠足や体験学習の定番中の定番です。しかし、芋掘りにはいろいろな危険が伴います。土の中には様々な雑菌や異物があるからです。
そんな芋掘りも、福島第一原子力発電所の爆発事故以来は、一部の保護者にとっては大変気になるイベントになってしまったようです。
原発事故によって大量にまき散らされた放射性セシウムを始めとする放射性物質は、東日本一円の土壌に広がりました。当初言われていたよりも地中への沈下速度は遅く、今でも地表5cmのところに残っていると言われます。
従って、親御さんとしては、最低限でも土壌を入れ替えて除染した畑以外では、子どもに芋掘りなどさせたくないのは当然と言えます。
また、セシウムだけではなく、プルトニウム、アメリシウム、イットリウム、ストロンチウムなど多様な放射性物質が含まれている可能性は否定できません。これらが人体に与える影響は、完全に分かっているとは言いがたいのです。
そして、掘った芋を食べるのもまた問題です。
本来であれば放射性物質の検査をしてから食べたいものですが、農協も市場も通さずに収穫してそのまま家庭に持ち帰りますから、どんなに高濃度に汚染されていてもそれが発覚するチャンスがないのです。
は編集部のオススメ記事です。