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近年、電車の中で吊革に両手でつかまっている男性を目にすることが多くなりました。多くは、言わずとしれた「痴漢冤罪」対策でしょう。痴漢と間違われて人生を棒に振りたくないですし、棒に振らないまでも間違われるだけでも十分不愉快で不名誉。また、映画「それでもボクはやっていない」によって、警察捜査や裁判のあり方の問題点も広く知られるようになりましたから、たとえやっていなくても疑われた時点で終わり、という認識が広まったと言えます。
一方で、当然ながら朝の混雑した電車で全ての男性がつり革を確保できるわけではないですから、こんなことをしなければいけないような社会は、絶対に改めて行かなくてはなりません。
彼らが両手で吊革につかまるのは、自ら痴漢に疑われることを避けるための自衛行為だけではなく、こんなことでもしないとしょっ引かれるかも知れない矛盾に満ちた窮屈な世の中への抗議行動とも取れます。
しかし、なんとも滑稽なのは、その姿がまるで、
お縄をちょうだいして警察に連行されるときの姿に似ていることです。つり革も、形が手錠を思い起こさせるので、なおさらですね。
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