楽しく読めて役に立つ、オール書き下ろし記事でお送りする新しい事典
「なるほど事典」は、毎日早朝7時前から新着記事をリリース。通勤・通学のおともに、ぜひブックマークを!
>> 湘南新宿ライン、センスのない名称から「毛相線」に変更を
>> 他人を研修のダシに使うな! 許しがたい新入社員の飛び込み営業

都心のマンションは、買い物・生活・子育てに不便

 
スポンサーリンク
 近年では「都心居住」「都心回帰」などということが言われ続け、東京でも都心部におびただしい数のマンションが建っています。数十年前に「ドーナツ化現象」が指摘されるほど、人が郊外に住み移ったのからすれば、隔世の感があります。

 しかし、極端な都心は、もはや人が住む環境ではなくなっているため、都心のマンションは軽い気持ちで買ってはいけません。「日本橋」「神田」「銀座」「六本木」などの地名に心を動かされブランド地名でマイホームを買ってしまう人が後を絶ちません。

 こういった都心地域は、かつては人が密集して暮らしていましたが、やがて高齢化現象で商店街が無くなり、ドーナツ化現象により新興の小売店も出店せず、非常に暮らしにくい地域となっています。スーパーやドラッグストアなどに乏しく、物価は高く、コンビニとデパートだけで暮らすと割り切れなければ、かなり不便と感じるでしょう。最近では「マルエツプチ」「まいばすけっと」「丸正」などの小型店舗が出店していますが、満足な食生活を得るのは難しいでしょう。

 加えて、子育てには全く持って向きません。小学校に行っても、
親の所得層などに偏りが激しく、また緑もなければ商店街もない、子どもにとっては無機質で退屈な立地でしかありません。そこへ来て、2世代以上前の下町としての歴史などを教えられても、ピンと来ないでしょう。

 きちんとした家庭を持つつもりなら、父親は職住近接をあきらめしっかり30分以上かけて通勤することで、家族には満足な住環境を提供するように心がけるべきです。一生独身で室内犬のペットと暮らすなら、話は別ですが。

スポンサーリンク
は編集部のオススメ記事です。