遅刻といっても、実はひとくくりに語ることはできません。遅刻には大きく分けて三つあります。仕方のないもの、不注意や怠慢によるもの、そして故意のものです。

　故意、つまりわざと遅刻するだなんて許しがたいことですね。しかし、一部の恋愛成功術では、こう解くのです。相手を待たせることで、自分を待ち焦がれる状態になり、それが「好きだ」という感情と混同されてブラスに働くのだと。とんでもない話です。

　もし相手がわざと遅刻してあなたの心をもてあそんでいるのなら、即刻別れるべきです。どんなに惚れていても、です。そういう人間の性質は、変わるものではありません。一生、もてあそばれて、ロクなことにならないでしょう。さあ、決別の時です。

　相手が男であれば、これはもう、宮本武蔵の読み過ぎです。 遅刻して相手を焦らせることが、勝利につながると思っている、オメデタイ人です。「○○くんて、宮本武蔵のファンなの？」と、言ってあげましょう。武蔵のことを熱く語ってくれるかも知れません。ある意味ロマンチストですが、あまり長く付き合う価値のある人だとは思えません。