新宿三越の撤退後、同ビルをビックカメラが10年契約で賃借するというニュースが出て話題になりましたが、オープンしたビックカメラ新宿東口新店は、混雑するどころか、客入りが素人目に見ても心配な状況です。売上も低迷しているのではないかと心配です。 元もと新宿地区には家電量販店が過剰気味に存在していたところへ、ヤマダ電機が捨て身で大型店を2つもオープン。もはや誰の目から見ても明らかに淘汰の時代に入っているのに、ビックカメラは何を考えていたのでしょうか。 地下鉄駅と直結している地下の携帯電話・パソコン売場はまだしも、上層階にあるオーディオ・生活家電などのフロアは、平日では完全に店員の方が多い状態で、それどころか、「客はほぼいない」といって良いほどの惨状です。 しかし、西口の小田急ハルクにあるビックカメラ新宿西口店や、 ライバルであるヨドバシカメラの西口店・東口店ともに、賑わっています。要するに、若干駅から離れている三越の立地では、家電量販店の需要は低いということなのでしょう。規模の面からいっても、わざわざこの新店に足を運ぶメリットが、客側にありません。 家電業界は、いずれヤマダ陣営とヨドバシ陣営の2強に集約されるとの味方が支配的ですが、ビックカメラの新宿東口新店は、賃料負担が重くのしかかり、自ら息の根を止める時期を早めたという結果にならなければ良いですね。 なおこの店舗は、ユニクロとのコラボレーションを目玉に「ビックロ」として再オープンするそうです。