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腕組みというのは、不思議なポーズです。一つには、威張った感じがします。偉い人が腕組みをしてふんぞり返っていたり、応援部の男子学生が学ランで腕組みをして発声練習をしたり、ラーメン屋の店主がはちまき姿で腕組みをしたり。
しかし、裏を返すと、わざと「威張って偉そうに見せる」というときにするポーズだとも言えます。
それもそのはずで、良く考えると、腕組みの格好そのものは、守りの姿勢そのものです。腕で心臓をがっちり守り、急所である脇の下も守っています。どちらかというと、なぜこれが威張っているように感じられるのか不思議なぐらいです。
もしかすると、「不快感を表すポーズ=心細く守りに入る」が、「不快感を表すポーズ=威張るポーズ」と似ているからなのかもしれません。
お笑い芸人で言うと、FUJIWARAのフジモンこと藤本敏史や、バナナマンの設楽統など、良く腕組みをしています。二人とも虚勢を張って気さくでおおらかなイメージを作っているものの、案外傷つきやすい印象がありますので、やはり守りの姿勢として腕を組んでいるのかも知れません。
普段から腕組みポーズの多い人は、内向的で傷つきやすく、
自分のプライドを常に守るために防御態勢を取っているのだと言えるかも知れません。
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