スカイマークが、エアバスのA380を6機購入する契約の見直しをエアバス社に申し入れ、結果、エアバス社は血も涙もない対応をとって話題になりました。「身売りして大手航空会社の傘下に入れ」と要求したとも伝えられていますが、真偽は不明です。しかし、エアバス社がスカイマークに売買契約の解約を伝え、支払い済みの手付金200億円あまりは変換されず、さらに700億円もの損害賠償請求を行なうと見られています。 しかし、A380を6機も購入する契約は、スカイマークの売上規模からいって、元々無謀だったように思えます。なぜ、分不相応にこんな契約をしてしまったのでしょうか? スカイマーク自体も新進気鋭の新興企業ですから、多少の無理をして伸びてきたという風土があるのは当然です。それに加えて、西久保社長も、幾度も企業を重ね、また自ら大金をはたいてスカイマークを実質的に買い取り、急成長を遂げているのです。 つまり、成功の方程式の中には、常に「身の丈以上のチャレンジ」があり、これまではそれが吉と出ていたということでしょう。ところが、当然、裏目に出ることもある。このような作戦は、一度裏目に出ると命取りになることもあります。 今回、エアバス社の血も涙もない対応に、日本国民は怒りを覚えたことでしょう。 国民感情として、十年単位で、日本での人気は凋落し、「エアバスには乗りたくない」という空気が続くものと思われます。