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(初出 1993年)
前項には書きませんでしたが、このほかに高速八重洲線というのがあります。これは、神田橋ICで環状線より分岐して地下に潜り、八重洲駐車場(八重洲地下街と一体の東京駅駅前の地下にある大駐車場)にランプ(出入口)があり、地上に出ると通行券を渡されます。
ここからは実は別会社で、首都高速KK線、会社線ともよばれる東京高速道路なのです。この東京高速道路は京橋ICで環状線より分岐、汐留で環状線に再合流という逆コの字型の道路で途中に新京橋・東銀座・西銀座・丸の内・土橋・新橋と6つのランプを持っています。新橋を除く5つはどれも出・入の片方のみで、しかも一方向のみのランプとなっています。300mと離れていない新京橋・西銀座・東銀座ランプは、本家の首都高なら同一名称にしているところです。
KK線は大変立地がよく銀座を囲むように走っているので、銀座の数寄屋橋付近では高架下が「銀座Ins」という専門店街などとして高度利用されています。そうです、有楽町マリオンのよこっちょを走り、中央通りを銀座1丁目で横切っている忌まわしき高速道路がこのKK線なのです。
KK線は首都高速とは別会社ですが、通行券を受け取っていれば首都高均一の600円でKK線も通ることができます。通行券の発行分だけ、首都高速道路公団からふんだくっているのに違いありません。
しかしこの東京高速道路って、いったい何者なのでしょうか。KK線といえば
環状線の渋滞時の迂回路として知られます。東京高速道路の会社の人は日々どんな努力をしているのでしょうか。クルマがなるべく首都高からKK線に流れるように、環状線の渋滞を期待しているのでしょうか。こんな会社に勤めたら、一生首都高の小判ザメのような生活をしてやりきれない気持ちで過ごすのでしょうか。
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