楽しく読めて役に立つ、オール書き下ろし記事でお送りする新しい事典
「なるほど事典」は、毎日早朝7時前から新着記事をリリース。通勤・通学のおともに、ぜひブックマークを!
>> 部活の部長を押しつけられたら、どう断る?
>> どうして最近メールをくれないの?

なぜ兄弟を「きょうだい」と書くのか?

 
スポンサーリンク
 最近、漢字ではなく平仮名で「きょうだい」と書いてあるのを良く目にするようになりましたね。新聞や書籍、Webサイトなどでもそうです。その理由は、男女差別問題が根幹にあるのでしょう。元もと、兄弟という言葉は、文字通り「男の兄弟」と、「兄弟姉妹」の略の2種類の意味で使われてきました。

 「兄弟はいるのですか?」「姉ならいますが兄弟はいません」--というバカげた会話はあまりないですね。要するに、日常会話では昔から「兄弟」と言ったら、普通は「兄弟姉妹」のことを指すのです。

 ここは、brotherとsisterを区別しない日本語ゆえの便利さであったことでしょう。
「きょうだい」なんて平仮名で書くのは間抜けですし、判読性も低下するから良くありません。「兄弟姉妹」を「兄弟」と表現するのは、差別ではなくて、「略」なのです。

 こういったことで、正統な日本語がどんどん崩れていくのは、嘆かわしいことですね。

スポンサーリンク
は編集部のオススメ記事です。