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「おぼっちゃまだね」と言われる理由(これって悪口?)
九州出身と言うだけで「九州男児だね」と言われて立場を悪くされることがありますが、住んでいる場所が高級住宅地(田園調布や芦屋など)というだけで「おぼっちゃまだね」「おじょうさまだね」と言われることもあります。
「お嬢様」は必ずしもそうではありませんが、「おぼっちゃま」は、大体に於いて良い意味に使われる言葉ではありません。その裏には、「世間知らず」「苦労を知らない」などの悪意が隠されていて、また「男子たるもの、苦難を乗り越えてこそ一人前」といった偏見によって、ますますその存在をおとしめられているのです。
ですから、人に面と向かって「おぼっちゃまだね」などと言うべきではありません。相手はその場では怒らずに取り繕うかも知れませんが、まず間違いなく、気を悪くしています。逆に言うと、悪意を以て相手を陥れたいときには効果的な言葉でもあります。
自分が「おぼっちゃまだね」と言われたときは、どうすればよいのでしょうか。明確な悪口ではないから、いきなり怒るというのは、ますます自分の立場を悪くします。ですから、「おぼっちゃまというのは、悪口だ」と定義してから怒る(抗議する)べきです。
「どこに住んでるの?」
「田園調布です」
「へー、どうりでお坊ちゃまなんだね」
「え、世間知らずの温室育ちって意味?ひどい!」
何だか被害妄想に固まっているような印象を与えるかも知れませんが、相手は一瞬、ハッとすることは間違いないでしょう。
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