社内恋愛にとって最も厳しい事実は、中学・高校で３年、大学で４年しか一緒にいないコミュニティと違って、振られた後でも何年もずっと一緒の会社にいることになることです。

　アルバイトなら、告白して振られたら、やめてしまえば後腐れがありません。しかし、会社となるとなかなか退職するという決断は大変です。

　こういった事態を避けるためにまず第一に気をつけるべきなのは、断られる可能性のある告白はしないに限るということです。しかし若気の至りで、「本当の幸せはリスクを冒して掴むものだ」などと妄想し、自爆して会社に居場所をなくす例が後を絶ちません。

　１％でも断られる可能性があるのなら、告白はやめておくべきなのです。そのためには、告白をせずに相手の気持ちを確かめる方法をいろいろ考えましょう。

　さて、もし告白して振られてしまったら、その時はその時です。相手の性格により、このことを社内で言いふらされるかどうかが変わります。しかしそのことは大して重要ではありません。どのみち、そのことは自分自身の耳には入らないからです。

　恋愛のことだけ考えれば、会社を辞めるのがベストです。フラれた以上、 社内で見かけるだけでも辛いでしょう。やめることができなくても、なるべく接点を減らし、また、仕事に精を出して昇進を重ねることです。自分を振った相手の部下になるようなことだけは避けなくてはならないからです。