「なるほど事典」は、毎日早朝7時前から新着記事をリリース。通勤・通学のおともに、ぜひブックマークを!
京王井の頭線と、東京メトロ銀座線は、よく、「直通するようにすればいいのにね」「どうして直通にしないんだろうね」と、言われることがあります。これは、「あるある」です。
両方とも、渋谷駅を起点としている上、ホームの方向も東西を向いていて、そのように思うのも無理はありませんね。
一方で、「銀座線は第三軌条で、架線を設置するトンネル内のスペースがないから無理」と答える人がいる、これも、「あるある」です。
ちょっと
解説しますと、銀座線・丸ノ内線は、トンネル断面を小さくするために、電車の屋根のパンタグラフからの給電方式ではなく、線路の脇に3つめの線路とも言うべき電源のためのレールがあり、そこから電気を取っています。
また、渋谷駅で銀座線は3階、井の頭線は2階なので直通工事は難しいなどということも理由に挙げられます。
しかし、そんなことは別にして、お互いに多分、直通したいとは思っていないのではないでしょうかね。住民にしても、そうでしょう。井の頭線沿線住民も、直通されると、渋谷から座って帰れなくなる。銀座線も、渋谷始発の方が、そういう意味で具合が良いわけです。
鉄道会社としては、座れるかどうかはあまり気にしていないかも知れませんが、少なくとも、直通することによって、旅客が増えて売上が上がると考える理由がありません。現状の設備がそうなってない以上、直通させようと思うこともないでしょう。
は編集部のオススメ記事です。