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 衣替えは10月からですから、夏服をしまうのは10月というのが、堅苦しい考え方です。一方で、ファッションは先取りの美学でもあります。お盆を過ぎた頃から、まだ暑いにもかかわらず、秋の装いに変えて頑張る人たちは、真冬でも寒いのを我慢してミニスカートをはいている人と同様かも知れません。

 ファッションとは、我慢の美学でもあります。ファッションの最先端を行く職業であるファッションモデルは、その先取りに合わせてさらに前に撮影を済ませ雑誌や広告に使うのですから、季節外れの恰好をして撮影することが仕事だとも言えます。夏に厚着をして暑くても汗をかかない人しか、モデルになる資格はないのです。

 もっとも、9月から「秋」です。9月1日はまだ暑いですが、この日から秋の装いに変えるのは当然とも言えます。問題は、「半袖は夏だけの装いではなく、晩春や初秋にも着る」ということです。すると、5月から9月が半袖の季節ということになります。

 このように杓子定規な考えをしていると、
季節外れの暑い日や季節外れの寒い日に対応できず、風邪をひいてしまいます。結局、そのときの気候と気温に合わせて装いを変えるというのが、本来あるべき姿なのです。

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