東急東横線と言えば、首都圏の私鉄路線でナンバーワンの人気とステイタスを誇る路線です。しかし、その沿線住民たちの心境に異変が起きていると言います。

　東横線のホームは、かつて、山手線と並ぶ位置にあり、各路線への乗り換えも便利で、渋谷駅の中心に位置していました。しかし、東京メトロ副都心線との直通運転が始まり、東横線は地下5階の不便な駅になってしまい、このことに関する恨み節は、数え切れないほど耳にします。

　しかし、東横線沿線住民にとって心情的に辛いのはこの後でしょう。東横線が明け渡したスペースには、埼京線（湘南新宿ライン）のホームが移設されます。これまで渋谷で最も不便だった埼京線ホームに、逆に良い場所を取られて、東横線は追いやられた形になるのです！

　埼京線の沿線環境など、東横線からすれば相手にもならないような存在であったのに、 渋谷駅のホーム位置では屈辱的な流れになってしまいました。この状態は半永久的に続くでしょうから、まさに悲劇です。今まで馬鹿にされてきた埼京線利用者は、渋谷駅で東横線利用者と別れるときに十分な優越感に浸ることができるでしょう。