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東京の使えない地下鉄① 南北線

 
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 地下鉄というのは、都市部において鉄道空白地域をなくするべく計画されていきますから、当然、あまり利用価値のない路線というのが出てきます。鉄道空白地帯は、需要がないからこそ空白地帯だったのであり、そこを埋めるための鉄道は、あまり需要がないのが当たり前です。

 そういう意味で、東京メトロ南北線は、正に使えない地下鉄と言えるでしょう。白金、麻布十番などの鉄道空白地帯を埋め、また比較的希薄だった地下鉄網の南北縦断ラインを補強しネットワークを強化することができましたが、南北線自体は不便です。そのため、編成数も運行本数も、東京メトロの路線でダントツに少ないのです。

 この鉄道の重要な役割のひとつは、埼玉高速鉄道と直通し鳩ヶ谷市などから通勤客を運んでくることですが、永田町・六本木などに通う一部の利用者以外は、ほとんどが乗り換えを余儀なくされるでしょう。

 目黒駅は、長年にわたり地下鉄がなく、目蒲線(現・目黒線)の利用者はターミナルの目黒から都心にそのまま向かえず、山手線への乗り換えをせざるを得ませんでした。念願の地下鉄開通となりましたが、銀座・大手町・日本橋などの都心へは通じることなく、もう1度乗り換えないと目的地に行かれないのは、山手線に乗り換えていたことと何ら変わりない状況でしょう。JRの運賃を払わなくてすむようになったことだけがメリットです。

 南北線で一番乗り換えの便利な駅は、溜池山王駅です。
深度も浅く、都心・繁華街の核心部をつらぬく華やぐ路線である銀座線に、すぐに乗り換えができます。一方の銀座線は、南北線の惨状を予見してか、南北線の開通に合わせて、乗り換え可能な溜池山王駅を新設するハメになり、とんだとばっちりでした。

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