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私は悪くないが、謝れと言うから、仕方なく謝るよ……

 
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 日本の常識は世界の非常識です。グローバルスタンダードで言えば、悪いと思っていなければ謝る必要はありませんが、この国では、心の底ではちっとも悪いと思っていなくても、謝罪をしなくてはならないことがあります。

 ですから、良くできたもので、言葉は文化を表すと言えばよいのでしょうか、日本語には反省していない場合の謝り方がたくさんあります。この無数の言い回しは、「悪くなくても謝れ!」という需要と文化に対応したもので、国民性を強く反映したものと言えるでしょう。当然、日本で生きる私たちは、日常生活だけではなく、ビジネスの場や、法的な場面においても、これらの言い方を使い分けて駆使する必要があります。

 以下に、「本当は自分は悪くない」と思っている場合の謝り方を紹介しますので、臨機応変に活用して下さい。

『このたびは、お騒がせして申し訳ない』
『誠に遺憾です』(残念と言っているだけで本質的に詫びていない)
『もし誤解を与えたとしたら、誠に申し訳ない』
『不愉快な思いをさせてしまったなら、誠に申し訳ない』

 最後の2つは秀逸です。ちっとも悪いと思っていないけど、あなたが勝手に○○と思ったなら、謝るよ、という意味です。まさにケンカを売っているとも言えますから、アメリカ人なら逆に怒るでしょうが、そこは温厚な日本人、形式的に謝っているので、ここで矛を収めるわけです。

申し訳ございません/申し訳ありません は誤用か?

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