コンビニエンスストアには、コイン式のコピー機が備え付けられていることがほとんどです。大変便利な機械ですが、どうも、お釣りを取り忘れていく人が多いようです。

　「おつり・返却」のボタンを押し忘れている場合は、そのままお金を入れなくてもコピーできてしまいます。また、釣銭返却口にお金が忘れられていることもあります。

　しかし、これらを自分のものにしてしまうと、遺失物等横領罪に問われる恐れがありますので、着服してはいけません。何せ、コンビニですから、防犯カメラがどこで狙っている分かりません。

　一方で、前の人のお金が残っていたことを気づかずにさらにお金を入れ、コピーを終えた後に「おつり・返却ボタン」を押して、お釣りを数えずにそのまま財布にしまった場合は、罪に問われることはないと考えられます。気づかなかったことは過失ですが、重大な過失とまでは言えません。

　同様に、返却口にお釣りが残っていたとしても、自分のお釣りを取る段階で一緒になってしまい、数えずに多いことに気づかずにいたのなら、これも問題ないでしょう。

　しかし、当然ながら「お金が残っている」ことを知っていながら、上記のような「気づかないふり」をするのは、 遺失物等横領罪の疑いが出てくるので、厳に慎みましょう。