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賃貸派の後悔が後を立たず 家買わずに50過ぎて後悔
「持ち家派」と「賃貸派」にライフプランが別れる近年、「賃貸派」として過ごしてきて、一生賃貸暮らしが良いとしていた人たちが50代を過ぎてから後悔し出すことがあるようです。
理屈の上では、生涯出費を冷静に計算して、家を買わないことを決めた人たちも、一つだけ違ってくることがあります。30代の頃にその判断を下したときの精神状態と、老い先短くなってきた50代の精神状態ではだいぶ異なるということです。
ひとつには、年を追うごとに、周囲の同世代の人たちに「持ち家派」つまりマンションや戸建て住宅を所有している人が増えてくることです。これは30代における一生賃貸という決断の時に当然織り込まなくてはいけない当たり前のことですが、実際問題として周りを見渡すといまだに賃貸は自分たちだけ、というのは切なく、また焦るというのです。
もう一つは、後悔しだしたときには、家が買えない、非常に買いにくくなっているというがんじがらめの事実です。元々、住宅を買う気がないので、頭金に相当するものを貯めていませんし、そういう貯金が不要なのも賃貸派のメリットですから、それほど貯金をしていないケースが多いのです。
しかし、もっと深刻なのは、住宅ローンが借りにくくなってくる
こと。高齢になるごとに借りにくいのは当然ですが、通常は完済時の年令を70代として制限していることが多いので、30年などの長期のローンは組めなくなっています。
そして、賃貸の利点である気軽な引越も、年を取るごとに審査で断られることが増えてきて、またこれまで連帯保証人を頼んでいた親も亡くなり、賃貸市場で自分たちが非常に冷遇されていることに気づき、若き日の誤った決断を恨むのです。
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