東武鉄道は、東京スカイツリーの開業に合わせて、東武伊勢崎線の愛称を「スカイツリーライン」に定めました。この頃は、まだ、「それほど東武は、スカイツリーに社運と命を懸けているんだな」ということで、微笑ましいと思う人もいたようです。

　しかし、東武野田線の愛称を「東武アーバンパークライン」と定めたことは、すこぶる評判が良くないようです。この時点で、東武鉄道のセンスは完全に失墜したといって良いでしょう。

　野田線だと田舎っぽいからといって、もっとダサイ名称にするとは、一体どういう腹なのでしょうか？

　大体、呼称から外された、伊勢崎市や野田市は、自治体としてもっと怒るべきだし、東武鉄道本社に妙な愛称の使用を中止するようキツく申し入れしなくてはなりません。でも、現実にそういうことが行われているのかは不明です。

　一時期「ネーミングライツ（命名権）」の売却がはやったときは、 施設や交通機関の名前が分かりにくくなると評判が悪かったのが実状ですが、売却代金すら入らない名称変更は、もはや害でしかありません。東武鉄道は関東大手私鉄の中では比較的「垢抜けない」方のグループとされますが、それを証明した形でしょう。