「なるほど事典」は、毎日早朝7時前から新着記事をリリース。通勤・通学のおともに、ぜひブックマークを!
首都圏を走る鉄道路線で、JR京葉線と、京王電鉄の京王線は、発音が似ていて大変紛らわしいものです。「京葉線」と発音するときには、かなり意識して「よ」のところをはっきり言わないと、「京王線」と聞こえてしまいます。
「京葉線」の方が後から整備された電車でもあり、京王線に比べてマイナーなことから、京葉線のことをよく知らない人は、人が京葉線の話をしていても、最後まで京王線の話だと勘違いしていて気づかないこともあります。
このような事態は、京葉線の名称を決める段階で容易に予測ができたと思いますが、「京葉線」という名称を強行したのは、やはり国鉄・JRの驕りというものなのでしょうか。
そもそも「東京」と「千葉」から一文字ずつ取るには、「東千線」「東葉線」「京千線」「京葉線」の4つと、千葉を先に持ってきた「千東線」「千京線」「葉東線」「葉京線」の8種類が考えられます。このうち「東葉線」だけは東葉高速鉄道と紛らわしいかも知れませんが、それ以外は全て「あり」だったに違いありません。「京葉線」を採用しなければならなかった、というほどの理由はないでしょう。
その結果、もともと京王線を名乗っていた京王電鉄は迷惑をしていますが、
もっとワリをくったのは、結局、JRでしょう。京葉線は京王線と間違えられるし認知が進まない、というのは全く以て自業自得だとみるべきです。
は編集部のオススメ記事です。