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 10年ぐらい前から、「足湯」といって、温泉地の施設などで足だけをつかれる浅い温泉浴槽が流行して、今ではすっかり市民権を得た気がします。多くは無料で、靴を脱いで足元をまくり、手軽に足を温めることができます。着替えなどの煩わしさがなく温泉気分を味わえるために人気なのでしょう。

 しかし、プールで言うところの「足洗い」のようなこの施設、なんだか不潔で、足を入れる気がしないという人もいるようです。

 実際に、「足」は人間の体の中では、汚い部位に入りますし、水虫や魚の目などの皮膚感染症もできやすく、汚れも付きやすいので、あまり清潔な感じはしません。足湯が普通の風呂に比べてレジオネラ菌などの数が多いというデータは見当たりませんが、清流でもない湯だまりに見知らぬ人と足を付け合っている光景は、一昔前なら「不潔でイヤだ」と感じても不思議はなかったでしょう。

 でも、考えてみて下さい。肩までつかる普通の温泉だって、足は入れるのです。
むしろ、みんなが水虫やイボのある足を入れているお湯に、肩まで浸かっているのですよ。それにくらべれば、足しかつけない足湯の方が、よほど清潔ではありませんか。

 結局のところ、温泉のような公衆浴場に清潔さを求めること自体がナンセンスなのです。どうしても清潔が良ければ、掛け流しで、すいている風呂に入るしかありません。足湯ごときで汚いなどと言っているようでは、温泉に入る資格はありません。

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