早くも「迷惑乗り入れ」と揶揄されている、東急東横線と東京メトロ副都心線の直通運転。一般には、東横線渋谷駅が地下深くに潜り乗り換えが不便になる事によるデメリットが大きいと言われています。果たして、どれだけのお客さんが恩恵を被ることができるのでしょうか? 東急や東京地下鉄が盛んに宣伝していることの一つは、「西武線・東武線沿線から、横浜・中華街へ乗り換えなしで楽に遊びに行ける」ということです。 しかし、和光市からでも、元町・中華街までは60分かかります。西武線や東武線からではもっとかかりますから、乗り換えはなくても、乗り続けるのはかなりしんどい時間です。今まで横浜に行かなかった人が、1~2年に1度は行ってもイイかなという程度にしかならないでしょう。何せ、池袋というビッグタウンで何でも用が済みますから、横浜に出かけるメリットは観光程度です。観光は、普通は同じ場所に一生に一回で十分です。 例えば、王子とか、西川口とか、浦和に住んでいる人は、昔から京浜東北線で、横浜や石川町まで直通で行かれました。では、これらの住民が、1年に何回も横浜に遊びに行くと思いますか? そんなわけはないでしょう。 むしろ以前なら、渋谷から座って東横線で横浜に行けましたが、 直通によりどこから乗っても着席が保証されないので、それなら湘南新宿ラインで行った方が便利だ、と判断されかねませんね。