首都圏であれば、デパートの格付けは何といっても三越・伊勢丹・髙島屋です。関西の場合には、大丸もありです。よって、お歳暮やお中元は、原則としてこれらの百貨店のものにするべきでしょう。古い考え方かも知れませんが、お歳暮やお中元をあげること自体が格式張った古い風習であり、せっかく贈り物をするのに手抜きと思われたのでは、贈った意味がないというものです。 東急・西武・阪急・近鉄などの「電鉄系」デパートはどうでしょうか? 百貨店であるという点に於いては、クリアしているのですが、電鉄系デパートはやはり「格下」と見られてしまいますね。電鉄系デパートから贈り物をする場合は、次の2つのどちらかを満たしていることが重要です。 一つは、贈る相手がその電鉄系デパートと利害関係にある場合です。早い話が、例えば東急不動産にお勤めの方に贈るならやはり東急デパートで、ということです。この場合、三越から送るならともかく、西武から送るのは、慎まなければなりません。 もう一つは、贈り物の選定に、センスと自信がある場合です。この場合は、電鉄系どころか、デパートでなくたって許されます。しかし、そんなに気の利いた贈り物を選ぶ自信があるでしょうか? そういう人のために、「ここで贈っておけば間違いなし」 というデパートの格式があるわけです。格式さえ備えれば中身は何だって良い、といっても過言ではありません。