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スキー場の窯焼きピザ 岩原のピットーレが教えてくれたもの

 
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 リゾート開発華やかりし頃、当時の舞台となっていた新潟県・南魚沼郡湯沢町には、上越新幹線の越後湯沢駅が開業し、たくさんのリゾートマンションがデベロッパーにより開発され、売り逃げされました。

 マンションの乱開発は、町に住民税の収入をもたらし、潤いましたが、文化的にも都会人に答えるべくいろいろなものができました。湯沢高原ビールをはじめ、その多くは廃業しましたが、PIT INNに並び、先駆者であり今でもなお日本のイタリアンレストランに多くの影響を与えたのは、岩原スキー場の中腹にある、LA LOCANDA DEL PITTORE です。

 この頃はまだ、
窯焼きピッツァ、ナポリピッツァなどというものを出す店が、東京ですら皆無でした。その頃から、スキー場のど真ん中で、リゾートをたしなむハイソな客をターゲットとして、この店はオープンしたのです。スキーシーズンの昼食時は、2時間待ちは当たり前。当時としては、東京でも食べられないほどの味でしたから、それも納得できます。

 今では、小型の、「なんちゃって窯」で営業している窯焼きナポリ風ピザを出す店もたくさんありますが、元はといえば、ピットーレにルーツがあります。宅配のサルバトーレが評価されるような土壌も含め、Jリーグに対するキャプテン翼のような役割を、日本ピッツァ界にに対して、ピットーレが担ってきたわけです。

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