蚊は、厄介な害虫です。刺された直後に1時間ほど、とてもかゆいですが、また24時間ぐらいするともう一度赤くなって、かゆみが再発します。2度目のかゆみは数日続くこともありますし、治り方が失敗するとじゅくじゅくして長引くことさえあります。 蚊に刺されたときに、かきむしるのは良くありません。皮膚が破けると、細菌感染の危険も増し、跡を残さずにきれいに治りにくくなってしまいます。 次善の策として、「爪で押しつけて、×印を付ける」という方法があります。これは、果たして良いのでしょうか? 少なくともかきむしるよりは遙かに良いでしょう。そして、不思議とかゆみも紛らわすことができるので、なかなか悪くない方法のように思えます。「バッテン」にするだけでなく、スノコ状にずらしてたくさんの爪痕を付けていくというバリエーションもあります。 しかし、あまり強く押しつけると、奥の組織を傷つけてしまう恐れもありますから、 ほどほどにしておくべきでしょう。液がにじみ出てくるほど強く押してはいけません。蚊に刺された部位は、ついつい憎くて乱暴にしてしまいますが、それは蚊の一部ではなく、あくまでも自分の一部。優しく扱ってあげて下さいね。