世界的なインフルエンザ流行によるパンデミックが心配される近年、大人でも自発的にインフルエンザの予防接種を受ける人が目立ってきています。自費で3,000円近くと決して安くはありませんが、もしかかってしまえば１週間は棒に振ってしまうことになりますので、保険的措置としては決して高いとは言えませんね。

　しかし、サラリーマンともなれば、夜にはお酒の付き合いが多く、インフルエンザの注射を受けるスケジュールを決めるのにも、難儀してしまいますね。絶対に飲み会が入らない日を選んで注射の日を決めればそれにこしたことはないのでしょうが、そもそも、インフルエンザの予防接種を受けた日は、飲酒は控えるべきなのでしょうか？

　子どもの頃から、予防接種を受けた日は激しい運動は控え、また、入浴もせず軽くシャワーですませる……などということが言われていました。インターネットで調べると、やはり当日の飲酒は控えるようにと書いてあるページが多いように思います。

　ところが、実際に病院で注射を受けたときに医師にアルコールのことを聞いてみると、別に飲んでも構わないと答える人が多いことに驚かされます。明らかに体調に異変があったり、接種箇所が赤みを帯びたりしていなければ、それほど気にすることはないということなのでしょう。また、注射の前に署名をする同意書の注意書きにも「当日は 過度の飲酒を控える」という記述があることがありますので、少量なら問題ないと考えられます。

　反面、飲酒しなければならない理由はないので、飲まないに越したことはないのでしょう。普段の晩酌程度ならともかく、過度な飲酒や、２次会・３次会と続く深酒などは、慎んだ方が身のためと思われます。