マクドナルドがついに、カウンターに置かれたメニューを廃止しました。ちなみに、店員に言えば、下敷きメニューは出てきます。しかし、それをしない人が大多数。もともと頭上のメニューが網羅的でなく、自分の順番が来るまではメニューを検討できなかったことで非常に不便だったわけですが、自分の順番が来ても、メニューの全貌を知ることができなくなってしまいました。

　マクドナルドの原田社長は、これは決して客単価を上げるための作戦ではないと話しています。消費者からすれば、メニューを取り上げられてしまえば、頭上のメニューに書かれたバリューセットなどを注文せざるを得ないですから、これは安いメニューを頼まれないための、卑怯な手法なのではないかと考えるのは当然です。

　しかし、それだけが理由なら、こんな客離れを引き起こすようなリスクの高い作戦をとることはないでしょう。

　吉野家が牛丼だけを売っていた時代と異なりメニューが増えてきたのと同様に、 マクドナルドもまた、日本進出の頃よりもメニューが増えています。すると当然、厨房の作業は増えますし、在庫も多種必要になります。

　メニューをなくしてしまえば、人気メニュー以外は注文されなくなりますから、これによってメニューの中から「要らない」商品を判別し、商品数を減らそうとしているのかも知れませんね。