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「お前の母ちゃんデベソ」定番悪口で憤る母親

 
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 かつての定番の悪口に、「ばーか、ばーか、ちんどん屋 お前の母さんデベソ」というものがありました。チンドン屋とは、おかしな衣装で太鼓を奏でながら店の宣伝をして街を練り歩く一種の広告受託業ですが、この悪口は職業差別につながるという批判もあり、次第に使われなくなりました。

 しかし、もう一つ問題があります。「デベソ(出臍)」の件です。まずもって、デベソも身体的特徴の一つですから、これをもって悪口とするのは外見差別につながり、やはり良くないことは当然です。

 ところが、この悪口が「デベソだ」と断じているのは、本人ではなくその母親なのです。もちろん、親をバカにされることは、自分をバカにされるのと同様に屈辱的だと言えますので、本人に対してダメージを与えられるのは確実でしょう。

 たまったものではないのは、母親です。
我が子のこととはいえとんだとばっちりです。しかも、デベソといわれても、実際自分がデベソでなければ、痛くもかゆくもないのも事実。しかし、実際にデベソであれば、それなりのショックを受けたとしても不思議ではありません。そして、素朴な我が子は、こう聞くのです。「お母さんって、本当にデベソなの?」

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