マクドナルドから消費者が離れていったのは「期限切れ鶏肉を利用したナゲット」事件のように思うかも知れませんが、あれは「ダメ押し」に過ぎません。マクドナルドはこの十年余りの間に、消費者を大きく裏切る行為を少なくとも2つしました。 一つは、「レジ袋廃止」です。こともあろうか、バリューセットを買っても、持ち手のない紙袋を二つ(飲み物とポテトが付くので1袋に入らない)ポンと渡されるのです。要求するとバカでかい紙袋(持ち手つき)に入れてはくれるものの、かえってかさばります。 このような暴挙は、顧客軽視のあらわれ以外の何ものでもありません。客と地球環境、どっちが大切なのでしょうか? もう一つは、店内からメニューを撤去したことです。要求した客には出してくれるといいますが、メニューが無いなんて、時価の寿司屋でもあるまいし、考えられませんね。あるクセに言わないと出さないあたりが、意地悪の極みです。 このように、客を客とも思わない傲慢な施策を、消費者は決して忘れていません。 逆風の目は、自ら作っていたのです。期限切れ鶏肉問題は、消費者の不満が爆発したきっかけに過ぎません。