
では、女性として、料理人を結婚相手として選ぶ場合、どのような注意が必要でしょうか。メリットとして考えられるのは、なんといっても、「おいしい料理を作ってくれること」のように思えますね。ところが、それは甘いのです。
なぜなら、外食産業は基本的に夜の仕事で、家にいられるのは朝ご飯と、せいぜい昼ごはんの時間帯です。給食センターや宴会場の仕事なら夜家に買えることもできるかも知れませんが、普通のレストランや、ましてやオーナーシェフとして自分の店を持てば、夫婦が夜ご飯を共にすることは週に1回くらいしか望めないでしょう。
いきおい、夫婦で外食をする機会も減り、食の仕事に携わっている人と結婚しながら、それを共にすることは少ないというのが、見落としがちなポイントです。
反面、料理では絶対に叶いません。家でご飯を作ってあげる側としては、 自分の素晴らしい料理で亭主を満足させようという変な「やる気」は持たずに済みますから、あっさりした簡単な手料理でごまかし「あなたのようにうまくはいかないの」と言っていれば、案外、妻の方には料理の腕は求められることはないかもしれません。