家族や友人・知人が、その勤め先の営業ノルマなどに追われて、何らかの商品の購入や契約、入会などを求めて来るというのは、結構あることです。当然、こちらとしてはゴメン被りたいものですが、人間関係を考えるとそうも行かないし、助けてあげたい気持ちもなくはないでしょう。こういうとき、どうしたらよいのでしょうか？

　まず、それが兄弟である場合は、なるべく応じてあげるべきです。

　しかし、友人となると少し話が違ってきます。ポイントは３点。まず一つは、その友人は、「親しい友人から順に頼んでいる」のではなく、「OKしそうな友人」や「人間関係が破壊されてもいいと思っている友人」から先に、頼んでいるのかも知れません。ですから、親友と言える間柄ならともかく、そうでもないのなら、その友達がまず親友に頼んでいるかを確認した方がよいでしょう。大切な友達には頼まず、自分に頼んでいるのだとしたら、はっきりと怒って断りましょう。

　２点目は、１回買えばすむものか、毎月・毎年の会費や費用が発生するタイプのものかです。前者なら、お金をあげたと思って人助けするのもよいですが、保険や通信・会費のあるカード・英会話・エステなどで継続的に費用がかかるものは、断った方が無難です。いずれやめたくなったときに非常にやめにくいので、後悔の元だからです。

　３点目ですが、これだけは絶対に忘れないで下さい。応じる場合に、 「逆にいつか私が困ったときには、力になってね」と念を押しておくことです。概して、人に頼む人は、自分は頼まれたときに断る傾向があるので、重要です。自分自身もいつノルマのような事態が訪れるか分かりません。例えば、自分はなくても、自分の子供や兄弟に「ノルマで人を集めなくてはいけないから紹介して」といわれるかもしれません。そういうときに利用できるコマには、させてもらいましょう。