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東武沿線住民にとって、半蔵門線は選択肢の一つでしかない

 
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 東急田園都市線と半蔵門線は、ほぼ全ての列車が直通運転をしていて、運行系統も一体となっています。その半蔵門線は、東武伊勢崎線(スカイツリーライン)とも直通運転を始め、当初は「南栗橋」や「久喜」などの聞き慣れぬ行き先をつけた電車が東急線内を走ることに眉をひそめたとも伝え聞きます。

 しかし、東武線と半蔵門線の直通は、日中時間帯で1時間当たり6便、3本に1本でしかありません。東武伊勢崎線は、元もと日比谷線と直通運転をしていたため、半蔵門線への直通は急行列車がメインとなっています。

 東武伊勢崎線は私鉄ではかなり早い時期から長区間に渡り複々線化されていました。火なりの輸送力を持つわけですが、各駅停車は日比谷線に直通、急行列車は半蔵門線に直通という形で都心方面へのルートを二つ確保しているわけです。

 しかし、実は東武線から都心への主要ルートは、このいずれでもなく、北千住で千代田線に乗り換えるというものです。北千住→大手町間は、半蔵門線より千代田線の方が所要時間が短く、北千住→日比谷間も日比谷線より千代田線の方が所要時間が短いからです。

 ですから、東武沿線住民にとって、半蔵門線直通開始は、悲願と言うよりは、
選択肢が一つ増えたに過ぎず、急いでいない客が半蔵門線にシフトすることによって、千代田線が空くというのが、その恩恵の別角度でのとらえ方かもしれません。

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