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マンションは、財産として子供に残せない

 
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 買うなら分譲マンションか一戸建てか、という議論で、必ず抜け落ちているのが、この視点です。マンションは、子孫代々相続していけるようなシロモノではないことは明らかです。やがて建て替えの時期が来て、果たして子孫が同じ場所に立て替えたマンションに住むでしょうか? 建て替えにはまた莫大な費用を子孫自身が拠出しなければならないのです。たしかに土地の持ち分は相続してもらったかも知れませんが、マンションにおける土地の価値はたかが知れています。

 子孫どころか、我が子にさえ、マンションを残すのは現実的ではないでしょう。築60年の老朽化マンションを相続させられる方が、迷惑というものです。子供がかわいそうです。

 老朽化マンションの抱える問題は根深く、建て替えもうまく進まないのが実状です。管理費滞納住戸や、入居者が減っていくゴーストタウン化も問題です。そんな中、管理費と修繕積立金はえんえんと払い続けなければならず、買い手が付かなければ手放すことはできません。つまり、買い手が付かないほど老朽化した時点で、捨てるに捨てれない単なる金食い虫になります。

 そうなってくると、他に預貯金などの遺産があったとしても、
老朽化マンションを相続するのはリスクがあるからと、全て一括で相続放棄することにもなりかねません。マンション1つ所有していたために、他の財産さえもあきらめなければならないのです。

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