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マンションの住人は管理組合に管理費を支払っていますが、それと別に、地元の「町内会」や「自治会」に入るか、「町会費」を払うか、という問題があります。これらは、管理組合が一括して払っているケースが多く、町会としてはマンション住民の一人ひとりから徴収するのは面倒ですから、管理組合で一括して払え、と言ってくるわけです。
しかし、町内会というのは昔から住んでいる一戸建てや商店街の人たちが中心になっているケースが多く、新築マンションに新しく引っ越してきた住民からすると、あまり縁のないものです。それでも、マンションの管理組合は近隣トラブルを恐れて、月200円程度の町内会費を代行して払っていることが多いのが実状です。
やがて管理組合の会計が逼迫してくると、この「町会費」が、真っ先に削られる検討をされやすいのも事実です。払うことのメリットはほとんどなく、払わないデメリットは、「子供が町会のお祭りに参加したときに、お菓子をもらえないなどの意地悪をされる」という程度のものです。
一方でマンション住人はマンションの管理組合の運営だけでも手一杯で、町内会や自治会の運営に顔を出す人は稀ですから、町内会としてはマンションは「お金だけ払ってくれるオイシイ存在」でもあります。
本来は、お祭りに行く年頃の子供のいる家庭だけが
個別に払えばよいものですが、味をしめている町内会は、それを許してくれない傾向にあります。これこそが、表面化こそしにくいけれども「マンション」と「町会」にある潜在的なトラブルの種であるとも言えるでしょう。
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