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シャープが大規模なリストラに打って出る模様です。その規模は、なんと5千人。全従業員が56000人といいますから、1割に達する数字です。役員報酬も20~50%のカットを見込んでいるとのこと。
シャープといえば、ついぞこの前までは勝ち組といった感じでした。しかし、この業績悪化には、一時期はやった経営の誤謬が原因となっていることは疑いありません。それは「選択と集中」でしょう。
シャープは、液晶に集中した。その結果、一時期、亀山ブランドなどを名乗り、液晶のシャープといえるような状態になりました。しかし、液晶技術の韓国・中国への流出は激しく、結局は価格で戦えない。それに、一昔前とちがい、液晶の鮮やかさのメーカーによる差は、あまりなくなっています。だったら、安い方がいいですね。
気づいたときには、選択と集中が行き過ぎていて、
液晶がこけたら総コケという状態に。総花主義でやっていれば、こんなことはなかったのでしょうが、今となっては後の祭りです。さらなる業績悪化と追加リストラが必要にならないことを祈るばかりです。
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