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「生ビール」と言えば、普通に想像するのは、飲食店で出される、ジョッキやグラスに注いで出されるアレです。やっぱり、家で飲む缶や瓶のビールとは味わいが異なります。これだから、外で飲むビールはうまくてたまらない、という人もいるでしょう。
しかし、稀に、メニューで「生ビール」と書いてあっても平気で、瓶ビールを出す店があります。これでは、トラブルになりかねません。生ビールファンとしては激怒するでしょう。一体どういうことなのでしょうか?
いつ頃からか、ビールメーカー各社は「熱処理していないビールは《生》ということにしよう」と決めて、現在売られているビールの殆どは良く見ると缶やラベルに「生」と書いてあります。ですから、人によっては「生ビールとは、ラガー以外のビールだ」と勘違いしている人もいるくらいです。
このため、ビン入りのスーパードライや黒ラベルを「生ビール」と称して出しても、詐欺とまでは言えません。しかし、慣例として、客も店も「生ビール」といえば「サーバーから注ぐ、樽詰め生ビールのことだ」という暗黙の了解があります。詐欺とまでは言えなくても、商慣習からは逸脱していると言われても仕方がないですね。
樽詰めの生ビールと瓶ビール・缶ビールの違いですが、樽詰め生ビールは、一般に鮮度が良いほか、サーバーで炭酸を追加して泡を作るため、
まろやかさが出て、クリーミーだと言われます。この2つの要因がおいしさの秘密ですが、①サーバーの洗浄②ジョッキの洗浄③注ぎ方の腕前の、3つのうちどれが欠けても美味しくはなりません。
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