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日本では、冠婚葬祭が他の予定に優先されるというとんでもなく悪しき習慣があります。結婚式に招待された場合は、「他の結婚式と重なっている」という場合以外は、実質的に断ることは許されません。
それに比べると、葬儀は事前に出欠を確定させる必要はないのですが、場合によってはやはり断れません。そして、葬儀は日にちが前もって分かるものではありません。通常、1~4日前程度に、突如として決まるのです。
では、その葬儀と、自分が楽しみにしていた旅行が重なってしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
旅行を理由に葬儀を欠席して良いか、その優先順位は、場合により異なります。
まず、両親や義理の両親、祖父母や兄弟、義理の兄弟、そして現在の直属の上司などの場合は、旅行を優先させるわけにはいきません。国内旅行は当然キャンセルするべきですし、海外旅行もキャンセルが妥当でしょう。高額なキャンセル料を負担して、泣く泣く葬儀に行くしかないでしょう。この場合、「旅行に行けない」「キャンセル料を取られる」「家族・親類・上司が死んで悲しい」という三重苦となり、そのいたたまれなさは相当なものです。こっちの気分がお葬式だよ!と叫びたいぐらいになるでしょう。
出発を1日遅らせて、などと画策したくもなるでしょうが、あまりあがいても仕方がないです。
逆に、遠い親戚や、同僚、恩師、昔お世話になった人などについては、旅行をキャンセルするほどとは考えられません。温泉に1泊ぐらいの予定ならキャンセルして葬儀を優先させても良いですが、
旅行をキャンセルさせられたという故人への恨みとして残ってしまっては良くありませんね。
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