誰が見てもハッとするような美人。そういう子に「もてるでしょ？」と聞くと、「もてない」と言います。まあ、これは日本人なら当然の「謙遜」の範囲で、ここで「そうね、もてます」と答えたらタダの嫌みな人です。

　しかし、どうも謙遜でもなく本気で「私、もてない」と主張する人がいます。同性の女から見ても不可解で殺意を覚えますね。

　男も打算的なところがありますから、成功率が低いと考えたら告白などしないものです。従って、美人なら、当然、理想も高いだろうと考え、アタックを受ける数そのものが、親しみやすいレベルの子よりも減ってしまう傾向があります。

　加えて、男はプライドが高い人が多いので、「これだけの美人なら、歴代の彼氏は、そうとうレベルの高い男が多かったのだろう。とても叶わないし、比較されたらたまらない」と考えて、「あまりの美人は願い下げ」ということにもなってきます。

　全て想像で被害妄想の世界ですが、こうした理由から、ずば抜けた美人は、意外に声をかけられにくいのです。

　したがって、美人が「私、もてない」と主張するなら、 「私は、美人の中でも、声をかけにくいぐらいにレベルが高い美人なの」と自慢しているも同然です。だいたい、美人のくせにモテないだなんて、周りのことを考えたら、言うのもはばかられるはずなのに、良くぬけぬけと言えたものですね。