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「利用」という名詞はありますが、近年、これに丁寧な「ご」をつけて「ご利用」と表現されることが多くなっています。これ自体は必ずしも間違いではないのですが、かなり違和感があります。同様の言葉に、「ご確認」があります。
「利用して下さい」の尊敬的表現は「ご利用下さい」になりますが、この前半部分が取れて「ご利用」とう言葉が一人歩きしている感があります。
「確認する」も同じで、「ご確認下さい」の全半分が取れて「ご確認」「ご確認」と連呼される傾向にあると言えるでしょう。
しかし、本当に美しい日本語は、「利用なさって下さい」「確認なさって下さい」という言い方です。「ご利用下さい」は、一昔前なら、「バイト敬語」と同じようなレベルの、ちょっといい加減な言い回しだったはずです。
魚屋の店員に至っては、「はい、ご利用、ご利用、ご利用、ご利用、……」とずっと連呼しているケースもありますが、
これは伝統的な魚屋のやることではありません。恥ずかしいと思わないのでしょうか。
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