軽井沢町のスキーバス転落事故は、語るのも痛ましい凄惨な事故でしたが、この犠牲者の一人である早稲田大学4年、小室結さんが話題になっています。テレビでの写真登場回数もダントツですし、可憐な女学生ということがあって最も同情を集めやすいのでしょう。加えて、ミシンで知られるブラザー工業の創業者の家系にあたる資産家という意外な一面もあり、どうして金持ちが格安バスツアーに参加していたのかがナゾだとされています。 しかし、むしろすごいのは、小室結さんのお母さんの方です。普通なら泣き崩れるところを、「1分、2分を惜しんで予定を入れる子だった。親から見ても心配になるくらい急いで生きていた。21年間の人生を急ぎすぎてしまったのかな」と話すほど、冷静なのです。しかも通夜での両親のメッセージは「結にやり残したことはなかったと思います」という、このような場ではほぼあり得ないようなポジティブな言葉。 記事によれば、さらに「こんな大勢の方が集まっていただいて、幸せな21年間だったと思います」「一人でなく、お友達と一緒に亡くなったので、寂しくないと思う」とまで発言していて、並みの人間からすれば仰天するような、驚くべき気丈さと言えるでしょう。 それにしても「ずっと急いで生きていた」という評価は、なかなか考えさせるものがありますね。あなたの そばにも、そういう人が居るのではないでしょうか?